ポリマーの切り出し | 熱分析屋さんのつぶやき - PerkinElmer Japan

ポリマーの切り出し

今日のポリマーは固いです。のこぎりを使いたいくらいです。熱分析のサンプル調整にのこぎりが使えたらどんなに楽か...がんばってミクロトーム使っていきます。結晶化度の高い試料のサンプリングは辛いですが、地道にやるのが一番です。

ちなみに...
筆者の場合、DSCやTG、TG-DTAの場合、固いサンプルの切り出しは薄く小さく切り出して、それを集めてサンプルにしています。ブロック一個が一番いいですが、無理をするより薄く切り出した方が無難です。固い場合にはサンプリング前のサンプルブロック自体の切り出しで無理をしていることもありますので、ブロックの外側はそぎ落としてから使っています。
コンタミネーションしたら融点降下してしまう、のでいつも鏡の上でサンプリングします。鏡の上のサンプリング、かなりお勧めです。
サンプリングで気をつけなければならないことは不定期で開催するパーキンエルマーの熱分析(DSC、TG-DTA)基礎セミナー資料に記載しています。


(図)切り出し前の“固い”試料

 


(図)ピンセットで挟んで、薄くスライスしていきます。ピンセットの方向と同じ方向でスライスしないと、試料が飛んでいきますので...

 


(図)がんばってスライスしました。スライスして残った試料を使います。どれだけゴミが出ることか...


(図)容器に入れて高さを確認。試料の底面が平らなら完成です。 

 

では、次回の“荷重って”でお会いしましょう。

 

 

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