石油採掘や天然ガス掘削による水質汚染の調査 | Stories - PerkinElmer Japan

石油採掘や天然ガス掘削による水質汚染の調査

コロラド州ウエルド(Weld)郡は人口約25万人、面積は1万平方キロメートル超で、コロラド州に64ある郡の中では面積で3番目、人口で9番目です。飲料水の品質維持は、公衆衛生研究所にとって最も重要な機能の1つです。研究所では現在、ウエルド郡内外の市政機関との間で、上水(飲料水)に関しては50件近く、下水(排水)に関しては5件の契約を結んでいます。さらに、この研究所は隣接する郡の飲料水のバクテリア/化学物質コンプライアンス検査も行っており、コロラド州北部地域全体を司る研究所としても機能しています。先ごろパーキンエルマーと提携したことからも、安全な飲料水の提供に重きを置いていることが伺えます。

「このプログラムがなければ、飲料水に石油や天然ガス掘削の影響が出ていないか心配になった住民は、300ドル(日本円で約34,800円*2016年1月20日現在1$=116円)もかけて検査しなければなりませんでした。」

-ウエルド郡の公衆衛生と環境部門の化学者、
Mark Thomas氏

追加検査で飲料水の品質を確保

メディアで掘削の様子が頻繁に紹介されているため、この地域の土地所有者は飲料水の汚染度を心配しています。そのため、水のサンプルに「掘削」で発生した汚染物質が混入していないかを調べる必要性が非常に高まっています。生物物質の破損による天然ガスの拡散により、帯水層で低い濃度のメタンがすでに存在している可能性もありました。石油と天然ガスの開発が大幅に進み、水圧破砕に対する住民の不安も募ってきたため、保健部門は郡政委員に対して、井戸水の安全性を確認するための対策を依頼しました。この方法を追加することによる最大の問題は、メタンガスの検査と、従来の規制水質検査(EPA Method 524.2)の両方を、1台のGC/MS(Chromatography/Mass Spectrometry:クロマトグラフィー/質量分析)システムで実施したいという点でした。そのため、同研究所はパーキンエルマーの協力を得て、PerkinElmer Clarus GC/MSによって両方の検査方法を最適化しました。

ウエルド郡の公衆衛生と環境部門の化学者、Mark Thomas氏は次のように語っています。「このプログラムがなければ、飲料水に石油や天然ガス掘削の影響が出ていないか心配になった住民は、300ドルもかけて検査しなければなりませんでした。」これまでに、コロラド州石油・ガス保護委員会と連携しながら、200以上の井戸でサンプルを採取し、検査を行っていますが、汚染の兆候はみられません。

住民の安心感が得られた

このような検査で、ウエルド郡の住民は一定の安心感を得ることができました。まだ完全に安心はできませんが、飲料水の安全性を示す結果が得られました。外注ではなく、すべてのサンプルを研究所内で検査しているため、分析時間が半分に短縮できます。州内でメタンガスやその他の炭化水素ガスを検査できる研究所は多くありません。

Mark Thomas氏は追加検査について次のように語っています。「検査プログラムについて知らなかった人に検査サービスについて伝えると、皆さん非常に喜んでくれ、感謝してくれるので、追加検査の重要性を実感しています。」

ウエルド郡の研究所での作業詳細については、右側に記載した参考資料をご覧ください。

 

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