治療法が少ない病気との戦い | Stories - PerkinElmer Japan

治療法が少ない病気との戦い

AIMM Therapeutics社は、アムステルダムにある民間の研究バイオテクノロジー企業です。同社では、癌、炎症性疾患、自己免疫疾患、感染症など、治療法の少ない病気の防止と治療のために研究を進めています。

薬が効かない細菌感染:新たな治療法がどうしても必要

クロストリジウムディフィシレ(Cディフィシレ)と呼ばれる腸内細菌への感染は、院内下痢症を引き起こす最大の原因と言われています。入院や抗生物質治療後の患者で発生することがあります。Cディフィシレ感染(CDI)の症状は軽い下痢から、重い結腸炎(偽膜性大腸炎 PMC)を伴う重度の臨床的発現まで様々で、結腸穿孔、敗血症、ときには死にも至ることがあります。Cディフィシレは多くの抗生物質への耐性があるため、重症患者に対する新たな治療法がどうしても必要なのです。

Cディフィシレとの戦い

CDIは細菌による毒素生成によって発症します。中でも一般的な症状の原因になっているのは毒素A(ToxA)と毒素B(ToxB)です。そのため、偽膜性大腸炎(PMC)の軽減や防止には、抗体などの毒素結合剤を使用した治療が効果的です。抗体生成の最初のステップとして、血液サンプルからメモリーB細胞を分離します。ただし、このメモリーB細胞は長期的な使用には適していないので、最初に適合処理が必要です。

AIMMはAIMSelect™プラットフォームと呼ばれる独自の技術を使用して、遺伝子プログラミングによって、患者の抹消血液細胞を不死化細胞に変換します。この不死化細胞は、他の種類の細胞には自然分化しません

「Operetta®システムを使用する前は、従来の顕微鏡でスライドガラスを使って分析する必要があったので、研究者は皆いやがりました。今はOperettaシステムで画像処理が自動化でき、スピードもスループットも上がりました。」

- AIMM Therapeutics社
(アムステルダム)のサイエンティスト、
Mark Kwakkenbos博士

治療用抗体の開発

ToxAとToxB専用の抗体を分泌するB細胞のクローンを特定するため、最初にEnVision® マルチプレートリーダーでELISA検査を実施します。

科学者は最も効果のある抗体がどれなのかを検査する必要があります。つまり、CディフィシレToxAとToxBの毒素抑止能力が最も高い抗体の産生クローンを特定するのです。そのために、Operetta®ハイコンテンツイメージングシステムを使用して、抗体の機能特性検査を行います。

実際にはOperettaシステムにプレートリーダー&イメージャーColumbus™イメージデータ保存・解析システムを組み合わせて使用します。Operettaシステムで取得した画像をColumbusシステムに転送して解析します。毒素を含む細胞は培養することで形態が円形化します。

Operettaシステムで取得した培養細胞の画像をColumbusシステムに取り込み、細胞の円形度を測定することで、最も有効な毒素/抗体の組み合わせを判断できるのです。

このような独自の最先端の抗体技術プラットフォームを使用して、AIMMは不死化、選別したB細胞から治療・予防用のヒトモノクロナール抗体を開発しています。

求められている治療をすぐに実現

AIMMはパーキンエルマーのハイコンテンツイメージングソリューションを使用してワークフローを確立し、治療用抗体の開発に必要な作業量、作業時間、検査回数、試薬量を大幅に削減しました。開発がスピードアップすることでニーズの高い治療法が早期に実現し、CDIやこれまで不可能だったその他の疾病の治療が大きく進歩することが予測されます。

 

*こちらの装置は研究目的専用となっております。診断用ではございません。

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