ナノ粒子の研究に「ゲームチェンジャー」登場 | Stories - PerkinElmer Japan

ナノ粒子の研究に「ゲームチェンジャー」登場

ナノテクノロジーはナノスケールの非常に小さな領域の技術ですが、それが世界に及ぼす影響は計り知れないほど大きなものです。ナノレベルの気体、液体、固体は、より大きなサイズのものにはない、新しい特性と応用方法を持っています。材質によってはとても強固なものになったり、化学反応性がよくなったり、光の反射方法が違ってくることもあります。さらには同じ材質でも別な形態やサイズのものとは、物理的、生物学的、磁気的特性が違ってくる場合もあります。化粧品から病気の治療法や強固なプラスチック、コンピュータ画面にいたるまで、ENP(engineered nanoparticles:人工ナノ粒子)を使った1,000種類近い製品が全世界の市場ですでに提供されており、今後ますます増えていくでしょう。

 

どの新しい研究分野においても同じことが言えると思いますが、ナノテクノロジーとENPの製作についても、環境、健康被害、安全性リスクをもたらす可能性があり、さらなる研究が必要でナノ素材の特性に関する従来の研究プロセスでは、1つの情報を得るためにいくつもの異なる技術が必要でした。

開発中のナノ粒子には膨大な種類があり、使用前に、すべてのENPについて、環境への影響を精査できるとは言い難いとする科学者もいます。一方、一部の科学者は、政策立案者に「予防原則」の導入を強く求めています。

「NexION 350 ICP-MSによって、ナノ粒子分析の効率と機会が大幅に高まり、使いやすい専用のソフトウェアインターフェイスにより、ナノ粒子の特性を短時間で正確に測定できるようになりました。」

- ミズーリー工科大学、化学准研究教授、
Honglan Shi博士

このような時期にパーキンエルマーからNexION® 350 ICP-MS(Inductively Coupled Plasma Mass Spectrometer)が発表されました。この質量分析装置は市販されている他のICP-MSよりも10倍速くナノ粒子を測定することで、ナノ粒子の検出、定量、特性評価に必要な時間を短縮し、研究の質を向上させることができます。このシステムとSyngistix™ Nano Application Moduleインターフェイスには、世界初のシングルパーティクル(SP-)ICP-MS分析ソフトウェアが搭載されています。粒子の成分、濃度、サイズ、サイズ分布を、1回の測定で、1分以内に検出することができ、後から手作業でデータ処理をする必要もありません。

ミズーリ工科大学(Missouri S&T)とのコラボレーション契約により、同大学の科学者達はNexION 350を使用して、新たなENPの特性評価、仕組み解明、毒性評価のために、SP-ICP-MS法の開発に取り組んでいます。

ミズーリ工科大学ではShi博士とLiang博士を含む研究者チームが、多元素ナノ粒子の研究をしており、生物製剤、石油、燃料電池、半導体、ナノ医薬品、ナノ毒性の各分野での研究用に、物理的に均一なENPを独自に開発しています。

 

 

*本製品についてのお問い合わせはweb窓口または弊社ディスカバリー・アナリティカル・ソリューションズ事業部 分析機器営業本部045-339-5861までお問い合わせください。