EnSpire®
ラベルフリーシステム
EnSpire® マルチモードプレートリーダーは、Corning® Epic® システムを基にした光学式のラベルフリー測定技術を利用できる、高性能でコンパクトな唯一のベンチトップのプレートリーダーです。EnSpire は Alphaテクノロジーや超高感度発光、蛍光強度、吸光度、時間分解蛍光などの検出技術もシステムの構成に加えることができます。
EnSpire® マルチモードリーダーのみが、実績のある Corning® Epic® ラベルフリー技術とラベルを用いた技術もすべて、一台のベンチトップの測定器で柔軟に構成できます。セルベースとバイオケミカルのラベルフリー測定が可能であるこのプラットフォームは、ラベルを用いた技術と組み合わせることにより、独自のオルソゴナルなアプローチを提供します。
ラベルフリー測定技術
セルベースアッセイでは、細胞のシグナル伝達機構を特徴づけたり、複数のシグナル伝達パスウェイの複雑性について効率的に理解を深めることができます。さらに、この技術はバイオケミカルの相互作用の研究にも利用できます。
ターゲットの確認、Hit-to-Lead、リードの最適化まで、ラベルフリーの測定技術は独自のオルソゴナルな見地を提供します。
- セルベースアッセイ、バイオケミカルアッセイに関する豊富な情報
- 内在性やリコンビナントの発現ターゲットにおける、シグナル伝達パスウェイの解析
- 浸潤性のない、生理学的に根拠のあるデータ
- 困難なターゲット(Gi 共役受容体など)の研究や、弱い生物学的相互作用の検出
EnSpire® ラベルフリープラットフォームによるマルチモード検出
多様な検出を可能にするため、EnSpire は Alphaテクノロジー、超高感度発光測定、蛍光強度測定、時間分解蛍光測定、吸光度測定の機能を搭載できます。オプションで 2チャンネルディスペンサー、20もしくは50枚プレートスタッカー、温度コントロール、蛍光強度下方測定機能が利用でき、アプリケーションのレパートリーを拡張できます。
パーキンエルマーは、GPCR発現細胞株や、解凍してすぐに使用できる150種類以上の凍結細胞を提供します。また、アッセイ開発の過程で再現性のある一定の結果を提供する、便利で使いやすい自動液体分注ロボットシステムなども提供します。
ラベルフリーセルべスアッセイ
EnSpire® ラベルフリー検出技術は、リコンビナントもしくは内在性の発現ターゲットのどちらを用いた場合でも、生理学的に根拠のある豊富な情報が得られます。
シグナル伝達パスウェイのバイアスに影響されないラベルフリー検出技術によって得られる細胞の応答は、バイアスアゴニズムやダイマリゼーション、アロステリック効果の影響があったとしても、シグナル伝達パスウェイを特徴づけることができます。
- GPCRやオーファンレセプターのスクリーニング
- シグナル伝達パスウェイの同定やバリデーション
- レセプターチロシンキナーゼ
- イオンチャンネル
セルベースアッセイ用ラベルフリーマイクロプレートは、接着細胞や浮遊細胞、哺乳動物細胞や初代培養細胞など、さまざまな種類の細胞に対応します。

Epic® 技術は、細胞内の質量分配の変化(dynamic mass redistribution:DMR)に起因する反射波長の変化を測定します。これは、細胞単層中の領域における受容体の活性化や不活性化の応答として生じます。
GPCRアッセイに強力なパフォーマンスを提供します。
確立されたEpic® 技術は、スクリーニングが困難なGPCRや他のターゲットを含む広範囲のアプリケーションにわたり、内在性やリコンビナントで発現させたターゲットを用いて実証されています。以下のターゲットをクリックすると、アッセイの結果が表示されます。
| EnSpire ラベルフリー |
Epic® | Enspire ラベルアッセイ** |
||||||
| Target | Host Cell |
Culture Conditions |
Agonist EC50** |
Anta- gonist IC50** |
Agonist EC50** |
Anta- gonist IC50** |
Agonist EC50 |
Anta- gonist IC50 |
| β2AR (Gs) | A431 (Endogenous) |
Passaged | 0.03 | 6.2 | 0.02 | 6.0 | 1** | 1.8 |
| β2AR (Gs) | CHO-K1 (Recombinant) |
Frozen | 0.01 | 0.3 | - | - | 1 | 1.4 |
| Opioid Mu (Gi) | CHO-K1 (Recombinant) |
Frozen | 0.9 | 43 | 0.5 | 35 | 2.3 | 0.03 |
| A1 (Gi) | HEK293 (Endogenous) |
Passaged | 47 | 35 | 100 | 153 | - | - |
| M1 (Gq) | HEK293 (Endogenous) |
Passaged | 5,900 | 2.2 | 5,000 | 2.0 | - | - |
| M1 (Gq) | CHO-K1 (Recombinant) |
Passaged | 177 | 6.3 | - | - | 85 | 14 |
* Potency in nM ** ラベルアッセイ: AlphaScreen cAMP β2AR (GS), Opioid Mu (Gi), Ca2+ Flux Assay (M1)
困難な Gi 受容体を含むGPCRシグナル伝達パスウエイの間で、パスウェイに依存しないラベルフリーの応答が実証されています。ターゲットが内在性かリコンビナントか、細胞が継代培養か凍結かによって、薬理的な応答は左右されません。
細胞の生存度に影響しません
ラベルフリー測定技術は、生理学的に根拠のある、浸潤性のない分析が可能です。時間や資源の節約のため、ラベルフリーアッセイに続けて、追加でファンクショナルアッセイ(細胞内カルシウムアッセイ、cAMPアッセイ)を行うことも可能です。

ATPLite® ルミネッセンスアッセイの結果が示すように、ラベルフリーの測定は細胞の生存度に影響しません。
ラベルフリー バイオケミカルアッセイ
ラベルフリーの検出技術により、バインディングの機能的な影響はもちろん、困難なターゲットや生体分子の弱い相互作用などを含む、現実の結合の事象を検出できる利点があります。
- 表面プラズモン共鳴(SPR)技術と相関性のある、アフィニティ(KD)のスクリーニング
- 生体分子間の相互作用(タンパク質-タンパク質)の検出
- プロテアーゼ
- タンパク質-オリゴ(DNA/RNA) 相互作用
バイオケミカルアッセイ用 ラベルフリー マイクロプレートは、特許のデュアルセンサー・セルフリファレンス技術を含み、アナライトの特異的な結合だけを反映させます。
- ターゲットはマイクロプレートのアミノ基カップリング表面上に固相化されます。
- リファレンス領域は、非特異的な吸着を補正します。
- アナライトの結合後、反射波長の変化量を測定します。

バイオケミカルアッセイでは、アナライトの結合に起因する反射波長の変化を測定します。
