ライブラリー - PerkinElmer Japan

既存薬だけの化合物ライブラリー

Prestwick the Chemical Library (ザ・ケミカルライブラリー)

Camille G. Wermuth先生は創薬化学の教科書を書いているストラスブルグ大学のメディシナルケミストリーの教授でしたが,退官後プレストウィックケミカル社を創立しました。Selective Optimization of a Side Activity(SOSA)という考え方を提唱しています。SOSAに最適な特許切れの既存薬ライブラリーです。

近年、市販薬を本来の対象疾患以外の疾患の治療薬として使うための研究が発展しています。これはドラッグリポジショニング(Drug Repositioning)とかドラッグリパーパシング(Drug Repurposing)と言われています。特許が切れている薬であれば何の制約もなく使用することができるため、米国で認可された(FDA Approved)市販薬や欧州など世界で認可された弊社の既存薬ライブラリーは最適の選択です。ドラッグリポジショニングの論文に見られる様々な薬はこのライブラリーに含まれているものが大変に多いです。

毎年のように特許切れの既存薬は増えていますが,対象疾患の分布や化学的多様性は維持しながら,総数は1280のままにしてあります。

特長:

  1. 特許が切れた既存薬のみ
  2. 幅広い疾患領域、薬らしい化学構造をカバー
  3. アッセイ結果でヒットがでたら、粉末の追加購入可能
  4. SOSAスクリーニングに最適
  5. 新しい,特許切れの既存薬と入れ替えて毎年のようにバージョンアップ
  6. ドラッグリポジショニングに最適
  7. アッセイ系のポジティブコントロール探しに最適

 

SOSAのご紹介 (Wermuth, C. G. Il Farmaco 1993, 48, 253-274.)

 昔の薬には幅広い薬効を示すものがあり、主作用以外に副作用として弱い活性を示す場合があります。この例では、上段のミナプリンはドパミン作動薬として強い活性を持ちますが、そのほかにもセロトニン作動性やコリン作動性の弱い効果を持っています。構造活性相関により、ドパミン作動性とセロトニン作動性を無くしてコリン作動性が強まった化合物を得ることができました。

 

ザ・ケミカルライブラリーのご紹介

既存薬1269種類の化合物ライブラリーで、10mMのDMSO溶液として,冷凍状態でお届けします。1本当たりの容量は50μL、100μL、200μL、500μL、1000μLなどがございます。96ウェルプレートの左右の列は使わずに80化合物を収めてあり、全部で16プレートで提供します。ご要望に応じて384ウェルプレートでのご提供も可能ですのでご相談ください。

本来は1280個の化合物ライブラリーですが、日本への輸入が困難な麻薬類は除いた1269個の化合物ライブラリーとして販売しております。お問合せは、パーキンエルマージャパンへご連絡ください。(お問合せフォーム

 

使用目的:
  1. スクリーニング(HTS)時のポジティブコントロール
    新規のアッセイ系はまずPCLをランして評価してください
    アッセイ法開発とキャリブレーション
  2. ドラッグリポジショニング研究の既存薬
    新規のアッセイ系を開発したときに必ず検出できる既存薬がここにあります    
  3. オーファンディジーズの治療薬の候補探索に,生化学的なメカニズムアッセイ系にPCLを適用
    メディシナルケミストリー研究に
  4. ターゲットタンパク質にフィットするファルマコフォア候補として,PCLの構造式を適用し,In silicoでヒットしたものを実際にアッセイ実施.さらにSOSAの考え方でメディシナルケミストリーを発展させます

品質保証:
これらの化合物は全てプレストウィック社の基準に沿ってQCがなされております。

ヒット化合物の供給
アッセイの結果ヒットが出た場合にはその化合物の粉末を10mg以上の単位で,小分け販売をいたします。

プレートフォーマット
容量が50μL、100μL、200μLの場合には通常の96ウェルプレート形状にて供給可能です。
1列目と12列目は空にして,10列x8行の80化合物を1枚のウェルプレートに収めています。
全部で16枚のプレートにてお届けします。
容量が200μL以上の場合にはチューブラックに収める形も選択できます。
384ウェルプレートでの販売も可能です。またお客様から提供された384ウェルプレートでの販売も可能ですのでご相談ください。

毒物劇物について:
本ライブラリーには、毒物劇物に相当する化合物が若干含まれております。10mMにおいてもDMSO中の濃度が1%以下と低いのですが,納品の際には毒物劇物ラベルにて表示しております。 また、麻薬取締法などの対象化合物は輸入しておりません。

文献

  • Wermuth, C. G., Selective Optimization of Side Activities: The SOSA Approach. Drug Discov. Today2006, 11, 160-164
  • Wermuth, C. G., Selective optimization of side activities: another way for drug discovery. J Med Chem 2004, 47, 13031314.
  • Wermuth, C. G., The "SOSA" Approach: an Alternative to High Throughput Screening. Med Chem Res 2001, 10, 431-439.
  • Wermuth, C. G.; Clarence-Smith, K., "Drug-like" Leads: Bigger is Not Always Better. Pharm. News 2000, 7, 53-55.