FT-IRによるLow-Eガラスの簡便かつ迅速な放射率測定
近年、各国で取り組まれている地球温暖化対策の一つとして、住宅やビル等における断熱が注目されています。その中で、Low-Eガラスのニーズが年々増加しています。通常の単ガラスに金属膜をコーティングすることで放射率が低くなることがその理由です。つまり、住宅や高層ビルなどでは開口部にガラスが使用されていますが、そこからの熱の出入りを低減することにより、冷暖房効率を高め、省エネ効果を得ることが可能となります。
今回、新たに開発した放射率測定専用アクセサリーを紹介します。
装置構成

Spectrum100 FT-IRおよび放射率測定専用アクセサリー
放射率の測定

アクセサリーは反射光学系、ガラス支持棒、
リファレンスで構成されます。

ガラスの支持は先端を回転することで
簡単に行うことが可能です。

アライメントはアクセサリー右側のボタンを押し、レーザーの赤い光で簡単に確認することが可能です。

赤外放射率の計算はマクロプログラミングされた専用ソフトウェアで簡単に行うことが可能です。

| サンプル | ミラー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
| 放射率平均値 | 0.012 | 0.089 | 0.378 | 0.012 | 0.152 | 0.028 | 0.887 |
| サンプル間の変動 | 0.02% | 0.05% | 0.25% | 0.10% | 0.15% | 0.05% | 0.03% |
THERMOSプロジェクト(Thermal emissivity of energy-saving coatings on glass -preservation of the measurement infra-structure of the Glazing Industry) によるラウンドロビンテストでは、いずれのサンプルにおいてもサンプル間の変動は1%以内という信頼性の高い結果を得ることができました。
