FAQ

TA

Q11 天秤の測定方式の違いによる特長を教えてください。
A11 市販の熱天秤には吊り下げ方式、上皿方式、水平方式があります。下記にその特長を記します。

1) 吊り下げ方式

いわゆるバランス天秤。天秤系質量を小さくできるので、感度が最も高い天秤です。試料は直径が 0.3mm 以下の不活性なワイヤーでつるされています。また試料皿のどこの位置に試料を置いてもその全質量は一点にかかるので再現性も秀でており、再現性と微小質量変化を求めるのが目的であればこの方式が優れています。

2)上皿方式

試料皿を支えなくてはならないので天秤系質量は大きくなります。したがって感度は吊り下げ方式より相当劣りますが、試料皿のどこの位置に試料を置いてもその全質量はほぼ一点にかかりますので、比較的再現性には優れます。試料の装着は最も楽な方式です。

3)水平方式

試料皿を支えなくてはならないので、天秤系質量は大きくなります。したがって上皿方式同様、感度は吊り下げ測定方式よりも劣ります。しかも、試料容器に置く試料の位置によってモーメントが変わってくるので、試料位置、測定中の試料形状変化が再現性に大きく影響します。ただし上皿方式もそうですが、 DTA を同時測定できる装置設計が簡単にできる利点もあります。